ヒーリングミュージック

 

音楽とα(アルファ)波

脳からは5種類の脳波が出ています。どんな状態のときにどんな脳波が出るかをまとめたのが下記の表です。

脳波との関連でいえば、ヒーリング音楽は、リラックスしている時にでるα波を誘発する音楽のということになります。

なお、ちょっと矛盾するようですが、集中力が研ぎ澄まされているときにも、α波が検出されています。

■表1 脳波と状態

脳波の種類 状態
α波(アルファ) 覚醒と睡眠の間。リラックスしている状態
β波(ベータ―) 日常生活時や緊張したり、興奮している状態
γ波(ガンマ) スポーツなどに適している
θ波(シーター) 瞑想状態で記憶や学習に適している
δ波(デルタ) 脳波が最も遅く、深い眠りや無意識

 

自律神経失調症にも効果がある

私たちの人体にはたくさんの機能の異なる神経が張り巡らされています。その中の自律神経というのは、無意識のうちに心身の機能を調節してくれる神経です。

自律神経はさらに、「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。交感神経は、体を活発に動かすときに働き、副交感神経は、体を休めるときに働きます。交感神経をアクセルに例えるならば、副交感神経はブレーキの役割を担った神経です。

通常では、この二つの神経がバランスをとりながら体の状態を調節していますが、強いストレスなどを受けるとこのバランスが崩れることがあります。自律神経のアンバランス状態によってあらわれてくる様々な症状が、自律神経失調症とよばれる症状群です。

最近の研究では、α波は、自律神経のバランスを取る効果があることがわかってきています。ヒーリング音楽に誘発されてα波が出始めると、副交感神経の働きが高まり、交感神経が落ち着いてくるので、リラックスモードになり、神経のバランスが回復してくるとされています。